明日があることは、誰にも約束されていない。
それでも私たちは、また明日会えると思い、伝えたい言葉を胸の奥にしまい込んでしまう。
父の変化に戸惑いながら、家族を支えようとする燈子。
誰にも病気を打ち明けられず、以前の自分を失っていく美琴。
交通事故で息子を亡くし、止まった時間を抱えて生きる澄江。
そして、自分の世界を絵で表現する少年、そら。
それぞれが違う痛みを抱え、誰にも見えないところで懸命に生きている。
そんな人々が、ひとつの小さな展示を通して出会う。
そこに用意されたのは、誰かから誰かへ届ける言葉と、未来の自分へ宛てた手紙だった。
知らない誰かの言葉に救われることがある。
何気ない一言が、誰かの明日を支えることもある。
明日を当たり前だと思わずに、今日、伝えられることを伝える。
これは、さまざまな人生を生きる人々が、誰かとのつながりの中で、自分の今日を見つめ直していく物語。