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都市養蜂の深堀り話―ミツバチと蜂蜜の真情報シリーズ―
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【は じ め に】

 本書は「ミツバチと蜂蜜の真情報シリーズ」の1冊である。
 特徴は、電子書籍の特色を活かして、新しい情報を採り入れた増補改訂版を必要に応じて比較的容易に発信し続けられるところにある。
 各方面からの発表により、各種の新しい真情報・資料の提供を受け、それを反映させ、できるだけ真情報源であり続けたいと願っている。
 したがって、各冊・各部分の構成に「おわりに」や「まとめ」がない。各冊は各テーマの下、気軽に読めるよう少ない分量にしているが、更新を重ねて豊富にしていきたい。分量が増えれば、分冊し冊数増や新テーマ立項や編成換えを行い柔軟に対応したい。
 閲覧自由の無料開放の電子書籍にするので、任意の「検索語」を入力すれば、即座に知りたい、読みたい部分にたどり着ける。「国立国会図書館デジタルコレクション」及び「同サーチ」に全冊の登録を依頼するので、全冊の「検索」も可能である。ダウンロードもあっという間にできるから、手元に揃えておけば印刷もできて便利である。
 印刷された書籍の形で読みたい人向けに、印刷委託先も用意している。こちらは、各自手配で1冊から作製するため有料である。
 編著者が80歳代になって始めた「8」を横にした無限大「∞」の信念で「夢」に向かう「勇往邁進」である。今後も情報収集に努め、真情報を社会に提供し、全国へ、未来へと発信し続けたい。

 2025(令和7)年10月30日   
 白佐俊憲


【本書のまとめ】

 『都市養蜂の深掘り話』は、白佐俊憲氏によって執筆され、「ミツバチと蜂蜜の真情報シリーズ」の1冊として2025年11月に発行された作品です。本書は電子書籍の特性を活かし、新しい情報を随時取り入れた増補改訂が可能な構成となっており、著者の「真情報」を社会へ発信し続けたいという強い信念のもとで編まれています。執筆にあたっては、AI(人工知能)やChatGPTを活用して多角的な情報整理を行いつつ、著者自身による文献調査や実地検証を加えることで内容の深みと正確性を担保している点が大きな特徴です。
 本書の主要なテーマの一つは、都市養蜂の歴史的背景とその「前身」に関する検証です。現代的な都市養蜂のムーブメントは1980年代のパリ・オペラ座での試みが世界的な先駆けであり、日本では2006年に始まった「銀座ミツバチプロジェクト」が普及の決定的な契機になったと説明されています。しかし本書はそれ以前の歴史にも光を当てており、2002年春に「藤原養蜂場」が東京都心(永田町・皇居周辺)で行った試験養蜂を、実質的な都市型養蜂の成功事例として紹介しています。さらに昭和初期や戦後直後の文献からも「屋上養蜂」の実践例を発掘し、これらを現代につながる「前身」と位置づけています。
 また、都市養蜂の定義や精神性についても深く考察されています。都市養蜂とは単に蜂蜜を生産するだけでなく、環境保全、生物多様性の維持、環境教育、そして地域コミュニティの活性化など、複合的な目的を持つ活動であると定義されています。著者は、都市養蜂が「都市において(in)」「都市の条件に適応した(of)」「都市のための(for)」養蜂へ進化するという3層構造の枠組みを紹介し、特に公益性を重視した狭義の都市養蜂の重要性を説いています。こうした活動が人々を惹きつける背景には、自然との再接続(リコネクション)やコミュニティとのつながりといった精神的な要素が大きく関わっているとも分析されています。
 日本における都市養蜂の特殊性と課題についても、他国と比較しながら詳述されています。アメリカなどでは条例によって巣箱の数や距離などの規制が明確化されているのに対し、日本では都市養蜂に特化した法規制が少なく、プロジェクトごとの自主管理や近隣への配慮に依存している現状があります。蜜源植物の減少や、在来種であるニホンミツバチと西洋ミツバチの関係など、日本特有の課題も浮き彫りにされています。
 本書の終盤では、AIを用いた予測も交えて将来の展望と懸念点が整理されています。テクノロジーを活用した「スマート養蜂」や個人による「マイクロ養蜂」の普及が予測される一方で、蜜源の競合による不足、病害虫の伝播リスク、近隣トラブル、気候変動の影響などが今後顕在化しうる問題として警告されています。特に、ブームによる安易な参入や飼育放棄のリスクについても言及されています。
 最後に、「都市養蜂」という用語自体の起源についても調査が行われています。明確な名付け親を特定することは困難であるものの、2006年の銀座ミツバチプロジェクトが与えた社会的インパクトによって、この用語が日本社会に定着し一般化したと結論づけています。本書は、都市養蜂を単なるブームとしてではなく、歴史、哲学、制度的課題を含めた多面的な視点から「深掘り」した解説書となっています。

 正倉一文

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