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信玄と三条夫人 篝佐代
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信玄と三条夫人 篝佐代
Price(Support 135+ currencies):  2,500円
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2021年4月24日販売開始。

私は昔から戦国時代に関心があり、特に戦国女性に強い関心を抱いていました。
しかし、残念ながらこの時代の女性達の傾向としては具体的な生活や人柄はもちろん、他にもその生年や本名すらも定かではないケースも多く。
そんな中、この武田信玄正室三条夫人だけは全体的にそんな史料不足傾向の戦国女性達の中にあり、例外的な存在の一人であると言えます。


非常に興味深く、貴重なことに。
この三条夫人に関してはその葬儀での禅僧達の追悼の言葉がきちんと記録されて、現在もその菩提寺である円光院に大切に保管されており。
その内容によるとこれまで長年の間、武田信玄関連の多くの歴史小説やドラマなどの中で描かれ続けてきた、武田信玄正室三条夫人に対する、以下のような数々の否定的なイメージとはまるで異なる三条夫人の姿が見えてきます。
公家の家柄を鼻にかけた高慢で嫉妬深い女性、武田勝頼の生母である武田信玄側室諏訪御料人よりも夫の信玄から愛されず、影の薄い正室。


このようにこうした武田信玄を扱った数多くのフィクションの中での、その不名誉で否定的な描かれ方とはまるで正反対の三条夫人の姿を伝えるものだったのです。
その内容によると実際の三条婦人は春のように和やかな気性であり、またその法号にも仏の後光を表わす「円光」が付けられる程に仏教の信仰心の篤い女性であり。


また、夫の信玄とは不仲や疎遠な夫婦としてばかり連想されがちではあるもの。
実際の彼らの夫婦関係も主にこれも数多くの武田信玄関連のフィクションとは異なり、
共に仏教を篤く信仰した信玄と三条夫人夫婦は仏教で固く結ばれた、非常に仲睦まじい夫婦だったと語られているのです。
また、信玄の正室としてそうした仏教、他にも学問・文化関連で三条夫人の様々な貢献や果たした役割の大きさを連想させる言葉もいくつも見られます。

その内容としても有名な戦国武将の正室である女性としても、公家から武将に嫁いだ女性としても興味深い内容となっていました。
この通り、武田信玄正室三条夫人は戦国女性にしては珍しく、その正室としての具体的な生活や人柄も同時代の信頼性も高いと思われる文献から知ることができ、そうした点から私はこの三条夫人に親しみを覚えやすい部分も存在し。
それに有名な戦国武将の正室でもこのように完全な形で葬儀の追悼文が現存していること自体が非常に珍しく。


だからこのように三条夫人に関してはそうした戦国女性達についての史料状況の中でも例外的にこのように貴重な追悼文が現在でも大切に保存されているという事実自体が自然と信玄の正室三条夫人に対する確かな愛情をも想像させるものですし。


ところが一般的には武田信玄正室三条夫人のイメージは大変に悪く、文献的根拠もないのにも関わらず、なぜこのように多くの媒体の中でいつも否定的に扱われ、軽視されることが多いのだろうという私の中の疑問や納得できない気持ちも強まっていきました。


そしてこの謎の解明と実際の三条夫人の生涯や信玄の正室として彼女が果たした役割について解明し、三条夫人の再評価を実現することが私の長年の三条夫人に関する研究の目標となっていきました。


そして実際はまさに名実共に武田信玄の正室として信玄の妻妾の中では信玄からも第一位の女性として大切にされていたと思われる三条夫人であるのにも関わらず。
なぜここまでね武田氏研究の世界でもフィクションの世界でも否定的に扱われ続け、軽視され続けるのか?
一方、更にいくら後にその息子の勝頼が武田家当主になっているとはいえ、同時代の関連文献や記録もほとんど存在せず、その生年も人柄も生活も不明である信玄側室の諏訪御料人。
そして実際の彼女の信玄の妻妾としての存在としてはこれまで考えられてきたような華々しい存在ではなく、あくまでも信玄の側室の一人ではなかったのかと考えられるのにも関わらず。


それなのになぜこの諏訪御料人ばかりが信玄の妻妾の中では最も注目され、信玄に最も寵愛された女性として、もてはやされ続けているのか?
これらの長年の私の疑問についてもついに私の中で確信を得ることができ。


つまり、ここまで実際の彼女達の存在だと考えられる、信玄正室三条夫人と側室諏訪御料人の存在と現在での多くの人々が考えられる、彼女達の存在との間に大きな乖離が存在しているのか。
それもこれもやはり、信玄と三条夫人の嫡男義信の起こした謀反事件に基づいてばかり、三条夫人の存在については考えられる傾向が強く。
そしてちょうどそれと遂になる形として、こちらの諏訪御料人の存在についても。
その息子勝頼が武田家を継いでいることに基づいてばかり、彼女の存在についても考えられる傾向が強いことが原因だと考えられ。
また、なぜか文献的根拠もなく、ずっと三条夫人が高慢で嫉妬深い悪女だと見られてきた背景としてはその息子義信の事件が徳川家康と正室築山殿の息子信康の起こした事件と同質のものと理解される傾向が存在しているため。
だから信玄と三条夫人も家康と築山殿夫婦のように不仲な夫婦であり、また三条夫人も築山殿のような名門の家柄を鼻にかける、嫉妬深い悪女だったと考えられる傾向だったのでしょう。


その上、そうした彼女達についての誤まっているのではないのかと思われるイメージを宣伝しているのは例の「甲陽軍鑑」であり。
ここまで諏訪御料人ばかりが注目され、三条夫人が軽視されるのも。
この「甲陽軍鑑」が彼女達をそのように扱っていることが大きく影響していると考えられます。


明らかにこの「甲陽軍鑑」の中では天才軍師として大幅にその存在が誇張されている山本勘助と並び、この諏訪御料人と勝頼にも同様の形跡が見られ。
そして実際の彼らの存在よりも大きな権威を与えられて格上げされ。
一方、この「甲陽軍鑑」の中で三条夫人とその息子義信の方は実際の彼らの存在よりも権威を大幅に低下させられ、格下げされるようになったと想像されます。


なぜならばそうすることにより、「甲陽軍鑑」の編纂者である、小幡景憲にとっては信玄を神にも等しい存在とし、その栄光を称えるのが最大の目的であり。
しかし、信玄が正室三条夫人との嫡子である義信を自害させ、側室諏訪御料人との息子である庶子の勝頼に武田家の家督を継がせた事実。
これはそうした小幡景憲の目的のためには極めて不都合な事実であり。
こうして信玄と共に信玄から疎まれて愛されなかった正室三条夫人や義信よりも遥かに信玄から愛された女性の諏訪御料人と息子勝頼として、彼らの存在も一緒に祭り上げる必要があったためです。


しかし実際の三条夫はそのように軽視されるのが妥当である、影の薄い正室ではありませんでした。
実際には信玄は名門公家の姫であり、その姉妹達も管領細川晴元や本願寺の宗主である顕如の妻となっているという、そうした有力な人脈を備えた三条夫人との結婚により政治・軍事・学問・文化・仏教面という、多方面においての大きな利益を得ていました。
この三条夫人は信玄が戦国大名として大きく飛躍する重要な基盤を形成することにおいての重要な存在であったと言えます。

そしてこの武田信玄正室三条夫人の現在の一般的な印象となってしまっている、夫の信玄からはあまり寵愛されず、信玄の寵愛は側室の諏訪御料人の方にばかり注がれていた。
だから彼女は正室でありながら武田家当主の生母にはならず、一方、側室の諏訪御料人が武田家当主生母になった。
特に最初にそうした見方を具体的に示しているのは「甲陽軍鑑」です。


しかし、私の見た所、事実はその反対であり、そうした見方が事実であったというよりも、結果がそうした形になったからこそ生まれてきた、三条夫人に対する見方なのでしょう。
実際は諏訪御料人が武田家当主勝頼生母であるということよりも三条夫人が信玄正室であることの方が遥かに注目すべき、重要な意味があったのです。


今年2021年は武田信玄と正室三条夫人の生誕500年にも当たり、主に「甲陽軍鑑」やその影響を強く受けた多くの武田氏研究や武田信玄関のフィクションによって形成された、信玄と三条夫人夫婦や三条夫人についての謝った印象や評価は改められ、三条夫人についても正当な評価が行なわれるべき時が来ていると私は強く感じています。


他にもこの私の作品の特徴としては。
信玄と三条夫人の不仲説への疑問と共にこちらの信玄と義信の昔からの不仲説、そして今まで考えられてきた義信の人物像についても。
自分としてはそれらのことについても疑問と新たな見解を示すことができていると思います。

A5版。
426ページ。

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