奈良時代を経過して平安時代に入ると、人々に依る正直な形での対自然観、対災害観、対災異観、対社会観の表出が、日記、古記録や文学作品等を中心として見られる様になって来ます。本書では、日本に於ける対災害観、対災異観や、災害対処の様相を、意図して作られ、又、読者の存在が意識された「文学作品」―「今昔物語集」をその素材としながら、「災害対処の文化論」として窺おうとしたものです。作品としての文学、説話の中に如何なる対災害観、対災異観の反映が見られるのか、あるいは、見られないのかに関して、追究を試みたものです。ここでは日本人と日本文化の基層に迫ります。説話ごとに項目をたて、画像データも豊富に掲載。分かりやすい内容です。中学生以上向き。社会文化学習や講演の資料としてもご利用いただけます!!
また、本文で使用しております活字のサイズは、12ポイント(見出し等は14ポイント)で、通常よりちょっと大きく、とても見やすくなっております。